みなさんこんにちは。”THE BARBER CITY”運営者の市長だ。
この記事を読まれている読者の多くが「バーバースタイルって何?」「美容用語なんて全然知らない!わからない」という方がほとんどだろう。
実際に私自身も、バーバースタイルを始める前は同じように戸惑っていた。
そこで本記事では、これからバーバースタイルを目指す初心者の方に向けて、知っておきたいカットやヘアスタイル、整髪料に関する基本用語をわかりやすく解説する。
私はかれこれバーバースタイルを10年以上継続しているが、10年前は皆さんと同じように右も左もわからない、おしゃれとは皆無な男であった。
これまでの知識や経験を元に、バーバースタイル初心者が知っておきたい用語をイラストを交えてお伝えし、自信を持ってバーバースタイルを楽しむ一歩を踏み出すサポートしていくので、ぜひ参考にしていただきたい。
本記事がオススメなのはこんな人

とある病院で働く医療従事者でありながら、バーバースタイルをこよなく愛する男。
20代からバーバースタイルの魅力に取りつかれ、早10年。
- 普段はスリックバックやサイドパートでスタイリング。
- カットの時は必ずスーツでお店に行くのが市長流。
自らの体験・経験をもとに、皆さんの「男を上げる」ための情報を発信中。
初心者でもわかる!バーバースタイルとは?
バーバースタイルの基本的な意味
バーバースタイルの「バーバー」とは、「理容室」のことである。
すなわち、バーバースタイル=理容室でカットしてもらうような髪型のことを言う。
具体的には、スリックバックやサイドパート(どんな髪型かは後ほど説明)である。
美容院との違い
大きな違いは、カットをしている人が「美容師」か「理容師」という点である。
どちらも国家資格であるが、基本的なコンセプトが異なってくることは理解しておこう。
美容室 | パーマ・カラー・カット・ヘアメイク・メイク・まつエクなど、容姿を「美しく仕上げる」ことが主目的。 |
理容室 | 頭髪の刈り込みや顔そり・カラー・パーマなど、容姿を「整える」ことが主目的。 顔そり(シェービング)は理容師のみ認められている。 |
外観的な違いでは、3色のくるくる回るポール(サインポール)が設置してあるところが理容室である。
近年では、美容室でもバーバースタイルを提供している店舗が増えている。
バーバースタイル初心者が知っておきたいカット用語
フェードカットとは?
フェードカットとは、髪の長さを下から上へとグラデーション状に変化させていく刈り上げスタイルのことである。
「フェード(fade)」という単語そのものに、“ぼかす”“薄くなる”といった意味があるように、刈り上げのラインが明確ではなく、自然に馴染むように調整されているのが特徴である。
フェードカットの中でも、フェードの高さによりローフェード/ミドルフェード/ハイフェードに分類され、フェードの濃度でも種類が変わる。
高さによる違い


フェードが低いほど落ち着いて、高いほどアクティブに見える
ローフェード
耳周りやうなじのごく一部だけを薄く刈り上げ、そこから自然にトップへつなげていくスタイル。
ミドルフェード
フェードの高さをサイドの中段あたりに設定したスタイル。
ハイフェード
かなり高い位置まで刈り上げを入れる、攻めたスタイル。
濃さによる違い
スキンフェード
肌がしっかり見えるレベルまで、刈り上げを0mmに近づけたスタイル。
テーパーフェード
フェードの中でも最も控えめで、自然な刈り上げに近いスタイル。
シャドーフェード
スキンフェードのように肌を露出させず、濃淡のコントラストだけでフェードを表現するスタイル。
ツーブロックとの違いを理解しよう
フェードカットがグラデーションを付けて刈り上げていくのとは対象的に、ツーブロックはトップとサイドの長さをはっきりとした段差で分けるスタイルである。
トップが長めで、サイドは比較的短めに刈り上げられている場合が多い。
項目 | フェードカット | ツーブロック |
---|---|---|
技術特徴 | グラデーションで長さ変化 | はっきりした段差 |
境目 | 自然なぼかし | はっきり明確な区切り |
髪の切り方の基礎知識



オーダーする際にはここまで伝える必要はない。補足的に知っておこう。
レイヤー
レイヤーは「重なった、段になった」という意味である。
カットにおいては上の毛が短く、下の毛を長くカットし、段差をつける技法をレイヤーと呼ぶ。
男性の髪型のほとんどにはレイヤーが使われている。
レイヤーを使わないと、サザエさんのタラちゃんのような髪型になってしまう。
グラデーション
グラデーションは「段階的変化、階調」という意味であり、「なだらかな段差」が特徴だ。
カットにおいては、下層にある毛を短く、徐々に上層の毛を長くしていく技法であり、レイヤーとは反対の概念とされる。
バーバースタイルにおけるグラデーションは、主にフェードカットの際に使われることが多い。
ワンレングス
すべての髪の毛を均一な長さに切り揃えた「段差の無い」スタイルである。
ワンレングス・ボブのことを示し、「ワンレン」と略されることも多い。
元々は女性の髪型に多く、センター分けのスタイルが基本になる。
バーバースタイル初心者が知っておきたいヘアスタイル用語
バーバースタイル初心者にとって、必ず理解しておきたいのが各髪型の特徴である。
自分の目指すスタイルがはっきりしていないと、オーダーがうまくできず、理想のスタイルに近づくことができない。
少なくとも、自信が目指すべきスタイルは覚えておこう。



私はサイドパートやスリックバックがお気に入りだ。
短めスタイル
クルーカット


クルーカットは、サイドを刈り上げ、前髪を自然に上げるようにセットするスタイル。
クロップスタイル


サイドとバックはクルーカットと同様だが、前髪を下ろして丸みを持たせるスタイル。
幅広い輪郭や髪質に対応でき、整髪料でのセットもほとんど不要。
初心者にもおすすめのスタイル。
アイビーカット


サイドを短く刈り込み、トップを自然に流すスタイル。
ポンパドールよりもさらに短いスタイル。
バズカット


いわゆる丸刈りに近いスタイル。
フェードカットも合わせて微妙なグラデーションを入れることで、雰囲気がガラッと変わる。
長めスタイル
スリックバック


いわゆるオールバック。
バーバースタイルで最もポピュラーで人気のあるスタイルの1つ。
サイドパート


バーバースタイルの中でもポピュラーのスタイルの1つ
髪を横に分けるため73分けに近い。
分け方で82分けのようにもなり、前髪を流したり、書き上げたりすると雰囲気が変わる。
ポンパドール


バーバースタイルの中でもポピュラーなスタイルの1つ。
スリックバックの前髪〜トップを更にボリュームを持たせたスタイル。
エグゼクティブコンツアー


非常にクラシカルな印象を持つスタイル。
ポンパドールとサイドパートをかけ合わせたような印象。パーマスタイル


バーバースタイル初心者が知っておきたい整髪料用語


テクスチャーの違い
整髪料を選ぶ際に必ず理解しておくべきなのがテクスチャー=質感である。
すなわち、手につけたときの伸び具合や髪につけた際の仕上がりを意味する。
整髪料一つ一つで大きく差があるため、しっかり理解して自分に最適な整髪料選びに役立てていただきたい。
シャイン/グロッシー
- 髪につけた際に、ツヤ感が強く出ることを表す。
- ポマードだと”High Shine”のように表記される。
- テクスチャーはやわらかめのものが多く、髪に塗布する際も伸びが良いものが多い。
マット
- 髪に塗布した際に、ツヤが出ないことを表す。
- シャイン/グロッシーと対極に位置する。
- 水分が少ないため、テクスチャーは硬めのものが多く、髪に塗布する際も伸びづらいものもある。
クレイ
- クレイ=粘土を意味し、特にマット感・ドライ感が強い。
- ツヤ感が少なく、髪を立ち上げるようなスタイリングに最適。
- しかし、マット同様に髪に塗布する際は伸びづらい。
ファイバー
- ファイバー=繊維質のテクスチャーを意味する。
- 比較的伸びはよく、柔らかいつけ心地のアイテムが多い。
- 軟毛の人にもオススメ。剛毛の人はホールド力が足りないと感じることも。
ウェット
- 塗布した際に髪が濡れているような質感を意味する。
- 特にジェルを使用する際にウェット感が出しやすい。
- パーマとの相性も◎。
ホールド力
- 髪型をどれだけ維持することができるかという能力を表す
- ホールド力が高いほど、髪型は崩れにくい。
- スリックバックやポンパドールといったスタイルは、ホールド力が命。
整髪料の違い
ワックス
- 最も一般的な整髪料。
- 髪の動きを出しやすいが、バーバースタイルではセット力が物足りないことも
- ツヤ感があるものからマット系まで、多種多様
ジェル
- ゼリー状の整髪料。
- 髪につけると、ウェット感を出すことができ、乾くとカチカチに固まる。
- ホールド力は最強であるが、一度固まると手直しができない
ポマード
- 水性ポマードと油性ポマードに分類される。グリースもポマードと同義。
- 基本的にツヤ感が出るタイプが多いが、マット系のアイテムもあり。
- ホールド力は比較的強いものが多く、バーバースタイルとの相性は非常に良い。
- 髪が乱れたら再整髪できる点もポイント。





ポマードはバーバースタイルの必須アイテム。必ず抑えておこう。
グルーミングトニック
- ポマードの下地に使われるアイテム。
- 液体タイプやパウダータイプに種別
- 使用することでスタイリングのしやすさやホールド力が向上する。


ヘアオイル
- “オイル”であるため液体状でサラッと伸び、髪にツヤや潤いを与える。
- ぱさつきやダメージケアの効果があるが、ヘアオイル自体にセット力はない。
ヘアバーム
- バーム=軟膏を意味し、手で溶かして髪に塗布して使用する。
- ヘアオイル同様にダメージケアや保湿効果がある。
- セット力はあるが、強くはない。
スプレー
- 髪をセットした後に仕上げとして使う。
- 髪に塗布することで、カチカチに固まり崩れづらくなるが、再整髪は困難になる。
- ツヤ感やマット感は出ず、元々の整髪料の質感が出る。
コーム
※整髪料ではないが、髪をセットする際に必ず必要なので知っておこう。
- コーム=櫛のこと。
- コームの刃の間隔で、セットする際の雰囲気が変わる。
- 間隔が狭いほどジェントルに、広いほどラフな雰囲気になる。
バーバースタイル初心者が失敗しないためのコツ
さて、ここまでで様々な美容用語に触れてきてもらったが、実際にそれを活かすことができなければ意味がない。
そこで、カットのオーダーや日々のスタイリングで失敗しないよう、注意点をお伝えする。
初心者が失敗しないために注意するべきコツは、以下の2点である。
- オーダーの時、仕上がりをイメージできる写真を見ること
- スタイリングの時、自分の髪型や髪質に合った整髪料を使うこと
仕上がりをイメージできる写真を見よう
バーバースタイルの初心者が実際に理容室や美容院で髪型のオーダーをする時、慣れない美容用語を使って自分の思った通りの髪型のイメージを伝えるのは至難の業である。
そのため、最初にうちは自分が目指す仕上がりの髪型の写真や切り抜きを持参しよう。
最近ではInstagramやXでも数多くの髪型が紹介されているため、自信の気に入った髪型があれば保存しておこう。



私は今でもオーダーする時に美容師さんに見せているぞ。
自分に合った整髪料を使おう
いざイメージ通りの髪型にカットしてもらったとしても、実際に家でも同じようにスタイリングができなければ、その魅力も半減してしまう。
そのため、自分の髪型や髪質にあった整髪料を使うようにしよう。
カットしてもらう際に、
- どのような整髪料を使っているか?
- 自分の髪質にあうのはどんな整髪料か?
- スタイリングのときの注意点は何か?
と理容師や美容師の方に聞いてみると確実だ。
そこで選ぶ際のポイントを抑えたら、次は自分の気に入った質感や匂いのアイテムを探して使ってみよう。




まとめ:まずは自分の目指すスタイルを見つけよう
今回は、バーバースタイル初心者が知っておくべき美容用語についてお伝えした。
本記事のまとめ
- バーバースタイルは理容室でカットしてもらうような髪型。
- バーバースタイルではフェードカットが重要。
- ヘアスタイルの中から、まずは自分の目指すスタイルを1つ見つける。
- テクスチャーと整髪料ごとの特徴を抑えて、自分の髪やスタイルに1番合うものを選ぶ。
- 初心者は、髪型をオーダーするときに写真を見せることで失敗を防げる。
- どんな整髪料を使えば良いかわからないときには、どれがオススメか理容師/美容師さんに確認する。
美容用語には、今まで聞いたこともない単語がならんでおり、最初は困惑してしまうのも無理はない。
しかし大事なのは、ただ用語を覚えるというわけではなく、様々な用語に触れる中で自分の目指すべきスタイルを確立していくことである。
極端な話をしてしまえば、スリックバックを目指したいのであれば、他の髪型のことやポマード以外の整髪料のことなどは知らなくても問題ない。
それでも今回幅広い用語を紹介したのは、さまざまなスタイルやアイテムを知ることで「選択肢の引き出し」を増やしてほしいからである。
初心者のうちは「何がわからないのかわからない」という状態になりやすい。だが少しでもバーバースタイルの理解度を上げれば、今後のヘアスタイル選びで迷うことが減り、自信を持って自分に合った髪型を選べるようになる。
皆さんは、今まさにバーバースタイルの世界の入口に立っている。
勇気を持って一歩を踏み出せば、バーバースタイルは貴方の魅力や自信を高め、「男の格」を一段上に引き上げてくれるだろう。
\次の一歩では具体的なスタイルや整髪料の理解を深めよう/




Mayor’s comment〜市長のひと言〜
これは一人の人間にとっては小さな一歩にすぎないが、人類にとっては大きな躍進である
ニール・アームストロング(アポロ11号船長)