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夏のクラシックヘア対策|汗・湿気に強いセット術とおすすめアイテム

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みなさんこんにちは。”THE BARBER CITY”運営者の市長だ。

今回は「夏のクラシックヘア対策」についてお伝えしていこう。

近年の酷暑の中で、皆さんを悩ませるのが髪型の崩れだろう。かくいう私も、仕事中に汗と前髪が垂れてきてしまうという経験は一度や二度ではない。清潔感が売りであるバーバースタイルにとって、髪型の崩れはまさに死活問題である。

では、なぜ夏は髪型崩れやすいのだろうか?それには、日本の夏場の気候と我々の体に起きる変化が大きく影響している。

そこで今回は、夏場でも崩れないスタイリングの方法について解説していく。

本記事はこんな人にオススメ

・「夏場は髪型が崩れるから、クラシックスタイルは無理」と思っている人
・朝はバシッと決まっていても、昼には前髪がへたってしまう人
・夏でも清潔感と品のある男でいたい人

目次

汗と湿気はバーバースタイルの大敵

日本に住んでいて避けられないのが、夏場の酷暑と多湿の環境だ。そしてこの高温多湿の環境は、バーバースタイルを取り入れていくうえで大きな問題となる。

誰しもが一度は汗とともに髪も垂れてきてしまうという経験があるだろう。

その原因としては、汗や皮脂、湿度や髪質が大きく影響してくる。

汗でホールドが効きにくくなる

水分による影響

夏場の汗や湿気による髪への水分過多が、スタイリングが崩れる大きな要因となる。

この原因となるのが“水素結合”である。髪が乾いていると、髪の内部で水素結合が生じ、髪は形を保ちやすくなる。髪が濡れてしまうと、水素結合が切れ、髪の形が変わりやすくなる。

化粧品大手のkaoのサイトに分かりやすいイメージが記載されていたので、引用させていただいた。詳しくはこちらの図をご参照いただきたい。

花王公式サイトより引用

すなわち、汗や湿気により髪が濡れ、水素結合が切れ、スタイリングが崩れやすくなるのである。

汗の塩分による影響

髪の毛にとって、汗の“塩分”も大敵となる。

海水浴に行った後、髪がゴワゴワした経験があるだろうか。あれは、水分が乾燥した後に塩分が結晶化し髪の表面に残り、髪に摩擦を引き起こすためである。

摩擦が生じると、髪のキューティクル(髪の最も外側を覆うウロコ上の層)を傷つけてしまい、ゴワゴワしてしまうのだ。汗をかいて乾燥した後も、同じ現象が生じると思っていただければよい。

汗の塩分が髪にダメージを与えると、髪の流れや立体感が出にくくなる。これが、汗をかくと髪型が崩れやすくなる一因でも有る。

汗の蒸発による影響

髪にとって、水分が蒸発する=乾くプロセスでもダメージが生じ、スタイリングに影響を与える。

汗が蒸発すると、髪内部の水分が減り、ボリュームの低下や毛先の広がりやすさに影響する。

また、先述した水素結合の働きにより、一度乾くとそのままでは復元が難しくなる。

そのため、スタイリングが崩れた状態で髪が乾くと、そこからリカバリーが難しくなってしまうため、注意が必要だ。

湿気の関係

キューティクルがダメージを受ける

キューティクルは、先述したように髪の最も外側を覆うウロコ上の層のことである。

キューティクルは、湿度が上がると開きやすくなり、その状態が続くと髪内部の水分やタンパク質が流出しやすくなる。すると、摩擦等の物理的ダメージに弱くなり、キューティクルが剥がれやすくなり、髪のダメージに繋がる。

また、高温状態となると、キューティクルの構成要素であるタンパク質が変性し、構造が破壊されてしまうこともある。

つまり、高温多湿はキューティクルの開きや破壊を助長し、髪のダメージやまとまりの悪さの原因となるのだ。

花王公式サイトより引用

影響を受けやすい髪質がある

湿気が髪の毛に大きな影響を与えることを先述したが、これは癖っ毛の人に対してはより大きな影響を与える。

癖毛は元々水分量が少ないため、より湿気の影響を受けやすい。また、髪の内部のタンパク質が不均等であり、これも影響を与える。

タンパク質は水分と結合しやすい性質を持っているため、タンパク質が不均等であるということは、髪の内部の水分量も不均等になるということである。

水分量が不均等であると、先述の水素結合にも差が生じ、結果として髪のうねりやまとまりづらさに影響するのである。

水性ポマードは水分に弱い

髪型が崩れやすいのには、整髪料の特性も関係する。

私は常々バーバースタイルでは、ポマードの使用を勧めてきた。特に初心者には水性ポマードの利用を勧めている。しかし、この水性ポマード、水分に弱いという性質もあるのだ。

シャワーで落ちやすいことが特徴であるが、シャワーで落ちやすい=水で落ちやすいということなのだ。そのため、湿気が多く、髪に付着する水分量が多い際には、いつもよりスタイリングが崩れやすくなる可能性があるため、十分に留意しておくべきだ。

夏のクラシックヘアは「ベース」が9割

では、汗をかいたり湿気が多い環境でもスタイリングが崩れないようにするには、どうすればよいのだろうか?

そんなときにまず見直してほしいのが、整髪料の種類でもセット力でもなく、“髪のベース”である。夏場はとにかく「整える前のひと手間」が重要だ。

本項では「髪のベース作り」について、大きく2つに分けて説明していこう。

「汗」をリセット

先述した通り、汗の水分や塩分が悪さをするとお伝えした。

そのため、スタイリングの前にまずは髪や地肌に汗が付着していないよう”まっさら”にして、ベースを整えておくことが重要である。

シャンプーやスカルプケアで日々のリセット

髪に整髪料や汗・皮脂が残っていると、翌朝に髪がベタついてしまうことがある。そのため、前の日にしっかりと洗髪をしておくことが必要だ。

洗う際は、ぬるめのシャワー(37〜38℃)で丁寧に洗うのがポイント。また、冷感タイプのシャンプーやスカルプシャンプーを使用することもオススメだ。

スタイリング前の冷却で汗を抑える

折角シャンプーをして、髪や地肌をきれいにしても、また汗をかいてきてしまっては本末転倒だ。

そこで、スタイリング前の髪をクセづける際、仕上げに冷風を使うと暑さを軽減できる。また、首元を冷やすと、汗を抑えることができるため、タオルや冷感リングのようなグッズを使用してもいいだろう。

グルーミングトニックやベーススプレーで形をキープ

いくら汗を抑えても、湿度に関しては残念ながらどうにもならない。(除湿機を使えばいくらかまともかもしれないが)

そのため、後は如何に湿気ても崩れないスタイリングを行うかであるが、その際に、整髪料を付ける前のグルーミングトニックやベーススプレーが良い仕事をする。

うまく髪がセットできないという人は、是非一度試してみることをオススメしたい。

REUZLE:GROOMING TONIC 液状で使いやすい。匂いも◎。市長も愛用。

夏でも崩れにくいスタイリングの手順

さて、ここまでくればスタイリングをする前の準備は万全だろう。

本項では、夏でもビシッと決めたい人のために、「崩れにくいクラシックスタイルのスタイリング手順」について具体的に紹介する。

朝のヘアセットで意識すべきポイントを押さえていこう。

ドライヤーは“風向き”と“根元ドライ”が命

髪を乾かす際、毛先だけ乾かすだけではNGだ。根本が濡れていると、髪がうまく立ち上がらなかったり、流れが作れなくなってしまう。

そのため、汗をかきやすい前髪&生え際からしっかり乾かすことを意識する。

特にサイドパートやスリックバックのような”流れ”が重要なスタイルを作る際は、しっかり乾かして根本から方向づけを行うことを意識しよう。

また、前項でもお伝えしたように、グルーミングトニックやベーススプレーを使用することで、髪の流れのクセづけがしやすくなり、ベースの立ち上がりもしっかり支えてくれる。スタイリングが崩れやすい人は、一度試してみることを勧めたい。

ポマードは“付けすぎない”が鉄則

ポマードを付ける際に重要な点は、“付けすぎない”ことだ。ポマードに限らず、どんな整髪料においても付けすぎると髪がベタついたり重くなり、スタイリングの崩れにつながる。

また、整髪料を付ける際には、髪の根元から全体に万遍なく付けることを意識しよう。

なお、スタイリングを崩れにくくするために、整髪料の中でも“油性ポマード”をオススメしたい。

油性ポマードは、文字通り”油”が主成分であるため、水を弾く=湿気に強い性質を持つ。

油性と水性、どっちが自分向き?か気になる方はこちらの記事もチェック!

コームで「流れ」を一発で整える

整髪料を付け、スタイリングを行う際にもポイントが存在する。

まずは髪の根本からしっかりとコーミングを行い、髪の動きとボリュームを出す。湿気が多いと、髪のボリュームを出しづらいため、ブロー⇨整髪料⇨コーミングと意識して行おう。

また、コーミングはなるべく少ない回数で完了するのが理想的だ。何度もコームを通すと、整髪料がコームに削り取られたり、ムラが出てしまうことがある。

特に夏場は汗や湿気でポマードのキープ力が落ちやすいため、注意が必要だ。

日中もキマる。男の髪型修正術

どれだけ下準備をして、丁寧にセットしても、やはり崩れるときは崩れてしまう。ここまでくると、お天道様に文句の1つでも言いたくなる。

そんなときに知っておきたいのが、ちょっとしたリカバリー術だ。

本項では、外出中にできる簡単な整え方や、持っておくと便利なアイテムを紹介していく。

手ぐしNG。持っておくべきは「ミニコーム」

髪が崩れた際、最も避けるべきは手で触ることだ。手で触ることで、整髪料が手に付着し、余計にスタイリングが崩れやすくなってしまう。

そのため、どうしても修正したい場合は、コームで軽く修正するに止めよう。

このときに重宝するのが持ち運びできるサイズのコームだ。

100均にも売ってはいるが、経験上うまくスタイリングできないため、あまりおすすめはできない。

必要に応じて追いポマード

前項でポマードのつけ過ぎは避けるべきとお伝えしたが、どうしてもの場合は、ごく少量のポマードを追加するのもアリだ。

付け方としては、いつもの1/3程度の量を伸ばし、髪の気になる部分に付ける

このときに注意する点が、やはり付けすぎないことである。付けすぎると、逆効果になってしまうため、十分に注意しよう。

持ち歩きしやすいサイズのポマードもあるため、いくつかオススメを紹介しておこう。

REUZLE:STRONG HOLD REUZELの王道ポマード。匂いもホールド力も◎。

BROSHポマード 安心の日本製。オススメはORIGINAL POMADE。

まとめ

今回は、夏場でも崩れないスタイリングの方法についてお伝えした。

最後に、本記事の内容をまとめよう。

本記事のまとめ

  • 汗と湿気はバーバースタイルの大敵:汗の水分や塩分、湿気が髪や整髪料へ影響する
  • 夏のスタイリングは「ベース」が9割:スタイリング前に汗をリセットし、グルーミングトニックやベーススプレーで下準備を行う
  • 夏でも崩れにくいスタイリングのポイント:①根本から乾かす②ポマードは付けすぎない③コームは最小限
  • 懐にミニコームやミニポマードを忍ばせよう:修正も最小限に

夏だからといって、髪型には妥協したくない。

常に髪型がキマり、清潔感のあると周りの見る目も変わってくるだろう。

この記事が、皆さんの「男の格」を上げる一助になれば幸いである。

【Mayer’s word〜市長の一言〜】

バーバースタイルは、夏に負けるほど”やわ”じゃない。

市長

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