皆さんこんにちは。”THE BARBER CITY”運営者の市長です。
近年では、バーバースタイルの人気の高まりにより、各メーカーからポマードが発売されており、バーバースタイルを愛するものとしては嬉しい限りである。
しかし、選択肢が増えるということは、どれを選べばいいかわから無いという事態を引き起こしてしまう。
特にポマードは、セット力・香り・質感と商品ごとに異なるため、どれが自分に合っているのかわからないという方もいるだろう。
そこで今回は、「クラシックバーバースタイルに最適なポマード10選」というテーマとし、私が今まで使用したことのあるポマードを皆さんへ紹介していこうと思う。
実際に使用した感想を踏まえて紹介していくため、どれか皆さんのお気に入りのポマードが見つかれば幸いである。
本記事はこんな人にオススメ

ポマード選びに失敗しないためのポイント

「油性」or「水性」
ポマードには、大きく「油性」ポマードと「水性」ポマードの2つに分類される。そのうち初心者から玄人まで幅広い層にオススメなのは「水性」ポマードだ。
油性ポマードと水性ポマードの比較は以下の通りになる。
- 油性ポマードの特徴:ツヤが長持ち、湿気に強い、熱に弱い
- 水性ポマードの特徴:洗い落としやすい、セットがしやすい、湿気に弱い、種類が多い
水性ポマードをおすすめする最大の理由として、その種類の多さと洗い落としやすさだ。種類が増えて市民権を得たことで、最近では薬局や某ドン・◯ホーテ等で容易に手に入る様になってきた。
また、水性ポマードの原材料は水添ヒマシ油系が多いため、一度のシャワーで容易に落とすことができる。油性ポマードは文字とおり油なため、何度もシャンプーをしないと落とすことができない。
自転車のオイルが手についた時のことをイメージしてもらえればわかりやすだろう。
ホールド力

ポマードは種類が多種多様であるが、そのホールド力=髪の毛を固定しておく力にも商品によって差がある。
バーバースタイルにとって、ポマードのホールド力はスタイリングをするうえで一番に重要視する必要がある。なぜなら、途中でスタイリングが崩れてしまうことで、バーバースタイルの美しさが損なわれてしまうからだ。
特にスリックバックやサイドパート、エグゼクティブコンツアーといった髪型においてはその重要性は言うまでもない。
また、ホールド力が高い商品の中でも、パリッと固まるものから油のように重みがあるものまで特徴が分かれるため、自分のスタイルに合ったものを選ぶようにしたい。
ツヤ感
ポマードの中でも、オイルベースのものからファイバーベース、マットタイプのもの等、質感はその商品ごとに様々だ。
オイルベースのものであれば、髪に付けるとツヤを出すことができるため、よりラグジュアリーなイメージを演出することができる。
逆にファイバーベースやマットタイプのものであれば、ツヤ感は抑えられるため、自然で上品かつ落ち着いた雰囲気を醸し出すことができる。
これは完全に使用する人の好みで分かれるため、自分のスタイルに合ったのものを選んでいただきたい。
香り

先に断っておくと、これも完全にその人の好みである。
ただ、TPOを意識した使い方をしていただきたいと思う
例えば、ビジネスの場面で使用する際は、あまり香りが強いポマードを使うと、相手の気分を害してしまう可能性もある。そのため、微香料や無香料のものを使用するのが無難である。
同じ理由で、食事や冠婚葬祭の場面も、十分に匂いには注意したい。食事中は匂いが強すぎれば、折角の素晴らしい料理の魅力が半減してしまう。また、晴れ舞台ならまだしも、葬儀の場面であまりにも匂いが強いと、周囲の人に不快感やマナーがなっていないとの印象を持たれてしまう。
私も以前、職場(病院)でポマードを付けていたら、患者さんよりにおいがきついとのクレームを受けてしまった。それからは、無香料のポマードを使用し、香料が付いていても、あまり強くないものを使用するように心がけている。
もちろん、プライベートでは好きにしよう!!
髪質


これももちろん個人差がある。
髪型による特徴と適したポマードの種類も下記にまとめたので、ご参照いただきたい。
- 剛毛・直毛:毛量が多く、髪の毛が太くて硬い。髪がぱさついたり、ボリュームが多くなりやすいため、セット力が強いものがオススメ。
- 軟毛:髪質が柔らかく、ベタッとしてしまうことがある。ベタつかず、キープ力の高いポマードがオススメ。
- くせ毛:乾燥してぱさついた印象となりやすい。ツヤ感のあるポマードがオススメ。
洗い落ちやすさ

水性ポマードと油性ポマードの洗落ちやすさは先述したとおりであるが、水性ポマードの中でも種類により洗落ちやすさに差がある。
ツヤ感があるタイプの、いわゆる”グリース”と呼ばれるものは、比較的容易に落ちやすい。逆に言えば、汗や雨でも落ちやすく、セットが崩れやすくなってしまうため、雨天や気温が高い時には注意が必要だ。
逆に落ちにくいのがマット系のポマードである。これは1回のシャンプーで落ちきらない場合もあるため、使用後はしっかりと洗髪をすることをおすすめする。
以前、テキトーに髪を洗って布団に入ったら、枕カバーがベトベトになってしまったことがある。皆さんもくれぐれも注意していただきたい。
オススメポマード10選|実際の使用レビューあり
ここからは、クラシックバーバースタイルに最適なポマードを紹介していこうと思う。なお、ここで紹介しているポマードはすべて私が一度は使用したことがあるものなので、ただの紹介よりもよりイメージが湧きやすいことを期待する。
ルーゾーポマード(REUZEL)
ルーゾーポマードは、オランダ・ロッテルダムにある世界的に有名なバーバーショップ“シュコーラム(Schorem)”が開発したポマードブランドである。
ルーゾーポマードは油性・水性、ツヤ感の有無と様々な種類があるが、今回紹介するのは最もポピュラーな商品であろう「ブルー」だ。
「ブルー」は水性ポマードであり、ツヤ感・ホールド力ともにかなり強い。また、匂いも日本のそれとは一線を画し、バニラ系の甘く、どこか海外をイメージさせる。
テクスチャーは非常に伸びやすく、気温を問わずにセットもしやすい。ホールド力も申し分ないが、洗髪した後でも髪に匂いが残るほど、匂いの主張が強い。
決して嫌な匂いではないので、好みが合う人には間違いなくオススメの一品だ。
クールグリースG
水性ポマードの有名どころといえばまず最初にこちらが上げられる。
クールグリースGは”阪本高生堂”から発売されている水性ポマードだ。ウェット感・ツヤ感・セット力のバランスが良く、クールグリースシリーズの代表格である。
匂いはほのかなライムの香りであり、スリックバック・サイドパートといったスタイルに最適だ。私もバーバースタイルを始めた当初は大変お世話になった。
価格も210gで税込み1870円と、お財布にも優しいのが嬉しいポイントの1つである。
水性ポマード入門にはまさに最適なポマードだろう。
クックグリースXXX
クックグリースは、先述のクックグリースシリーズの1つであり、クックグリースGよりさらにツヤ感とセット力を強化した水性ポマードだ。
筆者がまさに現在日常使いしているポマードだ。
匂いはほのかなパイナップルの香りとあるが、筆者的には栄養ドリンク?的な匂いにも感じる。どちらにせよ、そこまで強烈というわけではなく、仕事でも問題なく使用できる。
シリーズ最強のセット力という謳い文句の通り、セット力は非常に優秀だ。少しくらい髪のボリュームが増えても、問題なく抑えてセットすることができる。
値段も先述のクールグリースGと同様210gで1870円と、これまたお財布に優しい。
クールグリースGだとセット力が足りないと感じた方には、是非一度試してみてほしい。
クールグリース ペリシアX
これまた阪本高生堂が発売しているポマードである。
公式サイトでも記載がなく、聞いたことが無いという方もいるだろうが、心配は御無用。
ツヤ感・匂い・セット力ともに高いバランスで組み合わされており、そのセット力は先述のクックグリースにも引けを取らない。
匂いはオリエンタルブーケの香りとあるが、ほのかに甘い花のような香りをイメージしてほしい。他のクールグリースシリーズと異なり、上品なイメージを与える。
クックグリースよりはベタつきは少ないが、硬すぎるわけでもなく、セットは非常に行いやすい。
クールグリースやクックグリースを卒業したい人は、選択肢に入ってくるだろう。
クールグリースG1
クールグリースG1は、おなじみ阪本高生堂のクールグリースシリーズのひとつ。
クールグリースの中でも無香料のものはF1・M1・G1とラインナップされており、G1はセット力が最高のポマードだ。
匂いはもちろん無香料である。そのため、シーンを問わず使いやすく、匂いに気を使う必要がある場面でも問題なく使用できる。
セット力は、、謳い文句の通り申し分なく、クックグリースと同レベルだ。ツヤ感も同程度であり、無香料のクックグリースとイメージしていただければ良いだろう。
ウルフマンポマード GEMTLEMAN
ウルフマンポマードは、東京・原宿の人気バーバー「WOLFMAN BARBERSHOP」がプロデュースしたポマードだ。製造元はおなじみ阪本高生堂であり、その品質は保証済みだ。
ウルフマンポマードには現在4種類のラインナップがあるが、私が以前使用していたのは”GENTLEMAN”という種類。
匂いはバニラの香りであるが、先述のルーゾーポマードよりは匂いが柔らかく、バニラアイスを彷彿とさせる。
使用感は、ツヤ感・セット力ともに申し分なく、非常に気に入っているポマードの1つである。
パッケージもシンプルながら洗練されており、洗面台に置いてあるだけでも雰囲気が出る。男心がくすぐられる1品だ。
82ポマード
82ポマードは、西部頭髪株式会社が販売している水溶性ポマードだ。
西部頭髪では、64ポマード・73ポマード・82ポマードの3種類のポマードのラインナップがある。その中でも、82ポマードは最もセット力が高い商品となっている。
匂いは爽やかなマスカットの香りで、髪につけた後もマスカットが目の前にあるのではと錯覚する。しかしながら、くどい匂いではなく、ジューシーな印象すら持つ。82ポマードを付けた日の帰りに、どうしても我慢できずに、コンビニでマスカット味のパピコを買ったのはまた別の話だ。
ツヤ感はそこまで強いというわけではないが、適度なグロス感がある。セット力はシリーズ最強を謳っていうだけあり、1日中付けても髪型はほとんど崩れることはなかった。
また、ポマードにゼイン・ケラチン・セラミドといった髪をケアする成分も含有されており、髪のコンディションが気になる人にもオススメのポマードだ。
ボナファイドポマード スーパーホールド
ボナファイドポマードは2012年でアメリカで作られた、比較的新しいポマードである。
開発者のLuis Moreo氏は、公式ホームページ内で
「ボナファイド」という名前には「正直」という意味があり、その理念に基づいて、アメリカ製の高品質で手の届きやすい商品を提供しています。〜中略〜
髪型を褒められたときの自信を作り出すため、それこそが私が商品を作り続ける理由です。
と語っており、当ブログの「かっこよさ」にこだわる男性たちのための情報を発信するという理念に通ずるものがあると共感を覚えた。
ボナファイドポマードを手に入れ、初めて封を開けた時、その香りの良さに驚かされた。公式でサイトではグレープフルーツジュースの香りとなっているが、爽やかな柑橘系の香水のようなイメージを感じた。
セット力も非常に強く、しっかりとスタイリングをすることで髪型が崩れることは無い。また、ツヤ感は強めであり、光沢感のあるスタイリングを演出することができる。
水溶性ポマードであるため、洗髪時に洗い落としやすいが、洗髪後も匂いが髪に残る。ずっといい匂いがするとポジティブに捉えることもできるが、洗髪後も匂いが残るが気になるという人は、注意が必要だ
BROSH POMADE
BROSHは2017年に東京の人気バーバーショップ「MR.BROTHERS CUT CLUB」と「BARBER SHOP APACHE」が共同開発した、日本製のポマードブランドだ。
その代表作が”BROSH POMADE”である。
本邦のトップバーバーが共同開発したとあって、そのクオリティは非常に高い。
日本人の髪質を考慮されて開発されており、セットの際の伸びやすさ、髪のホールド力、洗い落としやすさも高いレベルでまとめられている。
ツヤ感は適度な光沢があり、ポンパドールやスリックバックといったトラディショナルな髪型から、アイビーカットのようなアクティブな髪型まで幅広く使うことができる。
香りはスパイスを感じる大人の香りであり、他のポマードとは一線を画す。つけるだけで男が上がったような気分になり、思わずニヤッとしてしまう。そんな魅力がこのポマードにはある。
バブロポマード
BABLO POMADE(バブロポマード)はMADE IN JAPANの、日本人の髪質に合うように開発されたポマードだ。
日本人の硬い髪質を想定されて作られたことを謳い文句にしている通り、髪のホールド力はしっかりとしていた印象だ。
また、水性ポマードなので、セットの際も伸びが良く、洗い落としがしやすいのもポイントだ。
匂いに関しては、”スパイスの効いた柑橘系バニラの香り”を説明されているが、私は柑橘系のニュアンスが強いように感じた。また、そこまで匂いも強くはないため、「あんまり匂いがきついのはちょっと・・・」という人は選択肢に入ってくるだろう。
しかし、ボナファイドポマードやBROSH POMADEのような匂いがはっきりしているタイプを好む方は、少し物足りなく感じてしまうかもしれない。
まとめ
今回は、【クラシックバーバースタイルに最適なポマード10選】ということで、私が実際に使ったことのあるポマードの中で、オススメなものを紹介させていただいた。
本記事をまとめると、以下の通りだ。
- 初心者は水性ポマードがオススメ
- クラシックバーバースタイルはホールド力が最重要
- 匂いや質感は皆さんの好みでチョイスしよう
- マット系のポマードは洗い落としづらい
ポマードは非常に種類が多く、初心者はどれを使ってよいか迷ってしまうだろう。
そんなときは、是非この記事を読み返していただき、自分に最適なポマードを見つけていただければと思う。
ポマードごとに様々な特徴があり、それらを比べて自分の相棒を探していくのも、バーバースタイルの楽しみの1つとして捉える余裕を持ちたいものだ。
ジェームズ・ボンドのようにダンディな男は、いつでも余裕があるものだろう?
【Mayer’s word〜市長の一言〜】
手間を手間として捉えるか、楽しみが増えたと捉えるか。捉え方1つで男の格が変わる。